生まれたての艶々した赤ん坊を構成している80%は“水”です。これをピークに人は体内の水分量を失っていき、最後は乾いて死にいたります。
(穏やかな死とは、ゆるやかに水を失っていく状態ではないか?これについては違うブログで書きます)
人の中にある水とは“塩水”であり、塩分濃度は約0.9%です。生命が誕生した古代の海水塩分濃度も約0.9%と考えられており、等しいのは偶然ではないのでしょう。出産と潮の満ち引きに関係があるように、人の体液と海はつながっているはずです。
人の体は、この約0.9%の塩分濃度を常に一定にキープしようとする自動調整機能がそなわっています。その主な調整役が腎臓です。
塩分濃度を約0.9%に維持するために、腎臓は入ってくる塩と水をコントロールして、尿として排出させます。単純に言うと、塩が多ければ塩をだし、水が多ければ水を出してくれます。
塩水健康法で飲む塩水の塩分濃度目安は、約0.1%~0.3%です。体液の塩分濃度に等しい0.9%になぜしないか?と思われるかもしれませんが、心配しなくても余分な水は腎臓が捨ててくれますし、0.9%の塩水は辛くてそんなに飲めません。海の遭難者が海水を飲んでもダメなように、塩辛い塩水は毒でしかありません。
では、真水ばかりを飲んでいたらどうなるでしょうか?
塩分濃度を維持するために水を捨てられますが、その時に塩もわずかに出ていきますので、だんだんと体液が薄くなってしまいます。これは冷えの原因になり、活力がなく元気がでない状態です。
真水だと飲みにくいと感じる人が結構多いのは、その人のセンサーが敏感で体液濃度を本能的に守ろうとしているのではないでしょうか。
薄い塩水は不思議と飲めてしまうので試してみてください。水がまろやかに甘く感じる塩分濃度が必ずあります。プラスして、食事で美味しいと感じる塩味の野菜やたんぱく質、穀類を適量食べれば、だいたい、怖いものはなくなります。
体を労るメンテナンスのためにも、塩水補水+適塩での栄養補給で、腎臓への負担を減らしましょう。
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