演劇の街、下北沢ザ・スズナリに劇団「燐光群」の40周年記念公演を観てきました。
1988年、今から35年前の同舞台に参加させていただいたのですが、当時のメンバーがキャリアを積み重ね作りあげた芝居を、スゲーなぁと感嘆しながら、２時間集中して拝見させていただきました。
特に同年齢の大西孝洋氏が、膨大なセリフをぶれることなく発し続けた力量にはたまげました。35年という歳月をかけて、彼は本物の舞台俳優になったのだと、ひれ伏したいリスペクトを感じさせる見事な演技でした。
他の役者も、個性を発揮しながらも、抑制が効き、骨太さを感じさせる演技で、グイグイと舞台にひっぱられました。35年前、兄貴的存在であった猪熊恒和氏が、当時よりも色気をまして元気に舞台に立つ姿にも、勇気と激励をいただいた気分です。
今はネットで映画も芝居も楽しめる時代ですが、役者のオーラを感じるのは、やはり生舞台に限りますね。
観劇後にご挨拶をさせていただき、スイカをいただきながら、ポツポツとお話させていただいた時間はとても良いものでした。
これから夜の部がもう一回あると聞いて、また、たまげましたが、わずかな時間に栄養補給する贅肉のついていない姿に、舞台という命の燃焼場に生きてきた人の凄みも感じました。
差し入れた塩、「これ、うまいなぁ」と言ってくれた猪熊さんの優しさ、忘れません。
40年という時代を舞台で生き抜いてきた、主宰の坂手洋二氏には心から拍手を、これからも応塩させていただきます。まだ、公演は続きますが、皆さまのご健康とご活躍を心より祈っております。
燐光群40周年記念公演 「ストレイト・ライン・クレイジー」の詳細はコチラ
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