高校野球のクーリングタイムの問題点

夏の甲子園 塩水健康法
この光景は日本の風物詩ですが・・

汗がかきにくい状態が異変を起こすのでは?!

嗚呼、夏の甲子園よ

甲子園で行われる夏の高校野球選手権は夏の風物詩でしたが、近年の猛暑下での開催には大きなリスクがあります。地方予選からの連戦で、選手たちは疲労をためて戦っています。
運営側も選手たちの負担を少しでも減らそうと、延長戦をやめてタイブレーク方式を導入し、5回終了後に10分の休憩時間・クーリングタイムを設け、と改善をはかっていますが、クーリングタイム後に変調をきたす選手が続出して問題になっています。

クーリングタイムの取材風景

すでに野球というゲームを最近の炎熱化で行わせる事自体が無理ゲーなのでは、という気がしていますが、それでも「夏の甲子園」という共同幻想がある限り、開催はされ続けるのでしょう。私も夏の甲子園を毎年楽しみにしている一人ですが、開催時期の変更、ドーム球場での開催を検討する時が来ているのではないかとも感じます。

危険な感じがするクーリングタイム

5回終了後に10分間の休憩時間・クーリングタイムを設けて、冷風機で選手たちの体温をさげ、冷たい飲料を補給して、熱中症予防をはかろうとしているようですが、この休憩後に足をつる選手や倒れる選手が続出しています。

多分、サッカーのハーフタイムを一つの参考にして取り入れたのではないかと思いますが、野球はサッカーほどには走るスポーツではないので、選手たちの心拍数や発汗量も違います。

サッカーであれば、ハーフタイム中にいったんクールダウンして、後半開始と同時に走ることで心拍数をあげ、発汗によって肌から熱を逃がすこともでき、体を運動状態に戻すスイッチがいれやすいのですが、野球の場合は、クールダウンをしたまま、炎熱化のグランドで守備についたり、ダッグアウトで待機する事になるので、例えるなら、いったん冷房で冷やした体でサウナにいきなり入るような状態で、汗がかきにくいのだと思います。冷風機の使用も体の表面は冷やせても、芯の部分が熱いままなのでかえって気持ち悪いことになっているのではないかとも想像します。

ミストシャワーと塩麦茶がおすすめ

もし、私が運営責任者であれば、ダッグアウトにはミストシャワーを常備させ、選手たちの皮膚に常に水がついているような状態をつくりだします。祭りの神輿の担ぎ手達にかけられる「勢い水」のようなもので、攻撃中のダッグアウトでミストを浴び、少し濡れた状態で守備につけば、その水が気化することによって体の熱もさげてくれる効果があります。

ミストシャワーの常設が難しくても、選手たちの体の表面を常に水や汗で湿らせてあげることはとても大事です。手が滑らない工夫は必要かと思いますが・・。

あと、水分補給の方法ですが、映像を見ていると冷たそうなスポーツ飲料を選手たちが飲んでいるのをよく見ますが、スポーツ飲料に含まれる糖分による血糖値の変化もゲーム中にはさけるべきで、無糖のミネラル水の補給が適切だと思います。おすすめは、麦茶に塩の塩麦茶。足がつるのはミネラルが不足している状態なので、麦と塩のミネラル補給で筋肉の痙攣防止になるはずです。

事故なしで、大会が運営されることを心から願います

私の周りにも高校野球に関係する人達がおり、その方たちの純粋なパッションには、いつも頭がさがる思いを感じています。一高校野球ファンとして、夏の甲子園が、事故なしで無事に運営されることを心から願っております。

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